料理紹介

お料理紹介

季節の料理


sekitei192.jpg 前菜
主食の前に出される軽い料理。お通し。食欲を高めるために出される。
フランス料理では「オードブル」「アントレ」、イタリア料理では「アンティパスト」とも。和食の前菜に限らず、季節感を眼でお口で楽しんでいただく最初のお皿となります。味覚には五味の甘い、酸っぱい、鹹い、苦い、辛いを言いますが、この味をしって後、備えなければならない味覚が「淡味」です。調理をする上で味は五味に整えられますが、その上で「淡味」となることを目指したものです。
濃肥辛甘に偏らず、洗練された飽きのこない真の味。
さらに「淡味」を活かすためにおもくるしくなくよく煮ること、けがれなくさっぱりとすること、理にかなった方法にしたがってつくることが古来、禅寺の食を司る高僧(典座)への修行として求められてきました。
料理の修業といいますが、淡味を加えた六味のために馳走することが、料理をもてなす覚悟とされます。料理をとおしてもてなし、もてなされての帰路、後ろ髪を引かれながら沸き立つ幸せな感情こそ料理の理想。すなわち後味。


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煮物椀
旬を活かし、素材の本来の味を引き出す淡味を追求してきた日本料理における最も心入れの大切な料理をひとつと言われたら、それが煮物椀です。
包丁で切る(割る)、出汁で煮る(烹る)。
椀をほんのり温め、盛り込む品に下味を整え、出汁をくぐらせ、香りと共に盛り付ける。
客のひとつ手前であつあつの汁をはる。
緊張の瞬間。蓋をして、蓋の手前に茶筅で軽く水を打つ。

海の魚介、また鳥などに精進の素材、野菜もの、根のもの、軸のもの、茎のもの、葉のもの、実のものなどを織り交ぜ、旬の素材と香りをお楽しみいただきます。
日本料理のメインがない、単調でよくわからないという声を聞くことがございます。心が感じられない料理なのである。
以前、好んでお肉や艶やかに盛り込まれたボーリュームを求めていればこんな気持ちになることと思っておりましたが、今は迷わず、椀盛りとこたえます。
離れのお部屋の入り口まで手鍋を持って、その場で追い火を施し、汁を椀にはる料理長や弟子らの姿を日々見ています。

和食、洋食、中華にかぎらず料理人が馳走する心入れも感じることを忘れてはならない。彼らの日々の奔走が五臓六腑にしみこんでいくように願っています。







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海の幸
日本料理は古来、包丁で割くこと主体として発展してきました。海に囲まれ、一年を通して季節の新鮮な魚介が豊富だから。刺身やナマス(膾)は日本独特のもの。千年を超える洗練がありそこには培われた知恵と、技、感性が凝縮されています。
石亭ではオコゼを。そういわれながら何年も繰り返し盛りこまれた器たち、こちらも日本の感性の結晶です。
広島といえば、小鰯こいわし。七度洗えば鯛の味、といわれる名産です。毎日の集荷に努めるこれも石亭の逸品です。
瀬戸の小魚の類なら、どれも割いて、炙って、美味し。
めばる、きす、鯵、鯒、針魚、鰆、鯛、しま鯛、ひらめ、かわはぎ、ふぐ、鯊、鰈、まな鰹、アコウ、あまだい、シロウオ、蛸、鱸、イサキ、ウグイ、カマス、浅利、蛤、なまこ、烏賊、海松貝、蟹、海老、牡蠣、赤貝、さざえに鮑、からす貝、バイガイ、青柳、鳥貝、海胆、鯖、秋刀魚、太刀魚、沖のチヌ、沖のボラそして穴子。


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穴子料理
穴子の料理を活かすのは、いろいろな条件で育った穴子のクセを知ることが
まず一歩です。同じ瀬戸内海でも、いえ、広島湾の中でさえその味やアナゴの身の特徴に違いがあります。
これは脂が乗っているから強火で焙って白焼き(甘くないお酒で割った醤油で焼く)にしよう、この穴子は大きすぎる(とうへい頭平)から鱧切りして炙るか、三枚におろして薄造りにする、じっくり煮てくたくたに柔らかくしてみよう、この小さなのは、甘辛いタレ焼きにして刻んでお寿司の味を好くする、そのままカラリとてんぷらにして丼や蕎麦に付け合せよう、蒲焼にしたのをざっくり刻んでかき揚げに入れ込んでも好いなあ、深いところのあなごは、脂が乗っていないからじっくり蒸し煮にしてしっかり味を調えて、寿司ねたにしたり、煮たものと薯や蕪と重ねて煮物にしよう、牛蒡との相性なら柳川風に玉子で綴じて、濃くお醤油と山椒とで焚いてお茶漬け風に仕上げるのも好い、などなどこの後も際限の無い取り合わせで献立を彩ることができる素材が穴子です。
味を守るために大事なのは、鮮度のよいとき(生きているとき)に血ヌキをすること、調理の前の皮目のヌメリを丁寧にとることが基本です。本店うえのから吟味された穴子を届けられる穴子料理は、石亭のスペシャリテといえます。


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牡蠣料理
真牡蠣の性質は岩などに付着して育つことですが、そのためこの地方では岩に付着した牡蠣が潮の干満によって大きく潮が干上がるとき(月齢に準じて)太陽に直接さらされることがおこります。
その自然のスタイルでつくられてきた戦前の養殖方法は戦後、筏に吊り下げられる鉄でない針金(ばんせん)の改良で一気に普及します。
広島湾の宮島の北側は、平均水位が10メートルすら有りませんが深いところに筏が整然と並んでいます。干満の差が大きいため内海ですが潮の流れは速く、その方向に筏がくの字に曲がる様子が丘の上から見えます。
またたくさんの一級河川(太田川、木野川、錦川、八幡川他)が流れ出すため、汽水域となり二枚貝の成育には最高の条件を備えている地域です。
世界中の牡蠣の養殖の成長率においてももっとも好いとされているようです。
一年未満の若い牡蠣が育ち、そのスッキリとした牡蠣の本来の磯の風味がまだまだ成長を求める(目方で稼ぎたい)牡蠣業者に、本当はこの「わせ(早い牡蠣)」を食べて欲しいと言わせています。
石亭はこの「わせ」はシンプルに浜焼きに、二年物は鍋や煮物、焼き物に、さらに大きな牡蠣は、その大きな貝柱を活かして用いています。
たくさんの牡蠣の料理も素材を活かすことを基本としてこそ驚きにつながることと考えます。牡蠣と穴子の相性のよさをご存知でしたか?


sekitei309.jpg庭を眺めながら・・・sekitei114.jpg
朝食
「夏ハイカニモ涼シキヨウニ、冬ハイカニモアタゝカナルヨウニ」とは利休の教えを受け継ぎ伝える南方録に書かれた茶の極意といわれます。
とはいえ、小細工に走り、見かけを媚びて見せるのではなく・・・・・とこのあたりが極意の困難なところ。
旅の安全を願い倦むことを知らない正直な心入れの朝ごはんを戴く。
早朝から仕度する日々の焼きたての出し巻き玉子、時間を見計らい焚きあがる白きご飯。土地の野菜と浅利汁の味噌の香り漂う朝ごはんをご用意します。



ご当地の穴子漁は

冬から4月末まで、筒漁が禁止されます。資源保護が目的ですが延縄での漁に切り替えて続きます。水揚げの量も減り、春になるまでは餌が多くなくなり脂も落ちる季節といわれますが延縄から水揚げの穴子は変わらず上々です。本店うえのでの白焼きをご賞味くださいませ。

たっぷりと餌を食べた穴子は、金色に輝くので「金あなご」と呼ばれます。
江戸時代から宮島沖のアナゴとして知られて重宝されたようです。
穴子は産卵のために東北から黒潮の流れに乗って南の沖へ、ずっと南にも東京都の島(硫黄島)がありますがそのあたりで受精していたら、これは東京都産となりますね!

向かった穴子も産卵をどこかで終えて外洋の黒潮に乗って(沖縄九州から東西に分岐して日本海へ、瀬戸内海へ、伊勢湾へ、駿河湾へ、東京湾へ、そして金華山沖へと)受精卵は育ちながら各地へと波に任せて運ばれてゆきます。

限られた海域のため、これからもたくさんの調査を待たなければ「あなごの生態」は未だ解明には遠いところように思われます。

しかし、おもいがけない答えがあるのかもしれません。
この研究は携わる研究者たちにとって(私にも)夢を育むロマンなのです!
先日の放映で「うなぎの生態」の解明が進んだようです!大きな進歩となりそうで、今年の学会の報告が待たれます!!

美味しい餌の有るところで美味しい穴子は育つと言ってきました。
しかし三日も生簀で生かせば脂は落ちて身は硬くなってゆきます。
捕れたらすぐに〆る!どんな魚や海老などにもいえる味の約束です。

これからも瀬戸内海や江戸前の穴子がもてはやされることも続くでしょうが、生態を追いかけるうちに豊かで恵まれた水域とそこで育つ身の肥えたアナゴはそここに存在することもわかります。
水域、季節で違う味と個性をもっていますがそれを生かした調理の工夫が大切ですし面白いのです。


恵まれた広島湾で育つ程の好い穴子は今夜も牡蠣いかだの近くで、また河口深くを彷徨っていることでしょう。多くの海老や小魚の産卵する季節は穴子にとっても成長する機会です。
梅雨の盛りを向かえさらにたっぷりと身を肥やしてゆきます。それを終えて産卵へ旅立った穴子たちも遠く太平洋で産卵受精を終えて孵化を繰り返しながら黒潮の流れに入り込んで(息)、日本へと戻ってきます。

いよいよ五月、筒漁の解禁です!水もぬるみ宮島の周辺の穴子も餌を得て身を肥やしながら地元の漁師に日々水揚げされています。穴子の脂も変わらず上々です。
本店うえのでの白焼きをご賞味くださいませ。

たっぷりと餌を食べた穴子は、金色に輝くので「金あなご」と呼ばれます。
江戸時代から宮島沖のアナゴとして知られて重宝されたようです。

恵まれた広島湾で育つ程の好い穴子は今夜も牡蠣いかだの近くで、また河口深くを彷徨っていることでしょう。
多くの海老や小魚の産卵する季節は穴子にとっても成長する機会です。
梅雨の盛りを向かえさらにたっぷりと身を肥やしてゆきます。
梅雨の頃、脂が乗ってオリーブ色の穴子が光を得て色を変えることにちなんでお世話になっております柏井壽先生に「あじさい穴子」と命名していただきました。(2007・5月)。

2009年5月1日

石亭主人

***石亭の特別企画のご案内***

石亭特別企画・・・・これでいいね、石亭の晩御飯!

夏緑濃く「海味真を求める」の季節がやってきました。
眼下に広がる瀬戸の美味しい海の真味と里の実りの出会いを
ご準備致します。
6月からは今年も「あじさい穴子の特別料理コース」を設定いたしました。8月・9月にご宿泊の場合はこちらもご検討くださいませ。
(10月からは牡蠣と穴子の特別コースになります。)
ご予約フォームよりお申し込みいただけます。

LinkIconご予約はこちらから

・地元の定番の小鰯の刺身に旬の鱚昆布〆と鱧の葛打ち椀
・もはや本店「うえの」だけのブランド、年中叶う宮島北の金穴子。
・磯の鳥貝や焼きゴマ豆腐。
・旬の鯵や烏賊など。
・穴子の印籠焼きや煮穴子を。
・彩るのは里の根菜と盛夏の野菜と果実の香り。
・脂ののった穴子のてんぷら。
・献立の〆のご飯は、穴子の釜炊き飯。
 「うえののあなごめし」を超えられるのはやはり「うえの」。
 伝授された極めつけの穴子飯をお二人ごとに土釜で炊きあげます。

南風を受ける座敷で瀬戸の真味をのんびりと戴きます。
眼前の瀬戸の眺め、庭園に降り立って臨むのは背後に広がる経小屋山。
お庭のそこここに隠されたサロンやライブラリーでの爽やかで
豊かなひととき。

この夏、さらに進化した石亭をお訪ねになりませんか。


石亭&うえの店主




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石亭の自慢はあなごの料理、そしてなんといってもこの時期は小魚、小貝が一番!おいしい穴子と活きの良い小魚、小貝を組み合わたお料理コースを時期限定で特別に設定いたしました。
量も品数も少し減らして、宿泊料金よりも3000円割り引いてご提供いたします。

【あじさい穴子の特別料理コース】
・通常の華コース料理での1泊2食料金から3000円引き。
・プランの併用はできません。
・9月末までの期間に延長いたしました。お楽しみください。
・10月からは牡蠣と穴子を味わう特別コースを設定いたします。