「旭鳳酒造の巻」



「冨士子の酒蔵日記 旭鳳酒造の巻」

2月13日 もう蔵も「甑倒し(こしきだおし)」と言って、酒造りは終わって
いた。タンクの中でお酒の赤ちゃん達が、ぽこぽこ、パチパチ静かに確実に成
長していた・・・。どの蔵に行っても蔵の中というのはピンと張りつめたよう
な空気。いい意味で緊張する・・・するはず・・・誰?手招きする人は?
私は事務所らしきところへいってみた!すると社長と杜氏ともう一人、某酒屋さん!!

冨士子「なっ、なにしてるんですか?こんなところで!奥さん一人で皆さんを
    蔵の中、案内されてますよ!」
社長 「いいのいいの。奥さんに任せておけば大丈夫!」
冨士子「・・・・・・」
社長 「お前も来とったんか?で、何しに来たん?」
冨士子「しっ、失礼な!見学ですよ、見学!!」
社長 「お前、何回も来たことあるじゃろ」
冨士子「・・・・・・」
杜氏 「まぁまぁまぁ、ええけぇ飲みんさいやぁ」
冨士子「えっ、でも、あの・・・はい♪」

何故か見学の途中から飲み会、いや!試飲会に参加。

杜氏 「どうよ?今年のは?」
冨士子「・・・・・・」

み、みんなが見てる前でコメントですか!?
もちろん新酒も美味しかったのだが、私が驚いたのは古酒だった!
美しい黄金色。10年古酒と15年古酒とあったが、まだまだ若いというか、
新鮮でとてもクリアーなイメージだった


社長 「ウマイじゃろ!」
冨士子「はい!コレ欲しいです!!」
社長 「いくらにするかのぅ。ま、次までに考えとくわ!」
冨士子「へ?」

いつもこう!全く商売っ気なし!でもいいお酒造るのよ、ココは!


社長 「ところで冨士子、なんか面白いことしようやぁ〜」
冨士子「う〜ん、季節がら・・・お花見ですかねぇ?」
社長 「よし!!花見しよ!決まったら連絡くれ!!」
冨士子「・・・・・・」

というわけで、お花見が決定しました♪

「桜さくらお花見会」
4月10日(日) 快晴のち大雨  中区白島DIKの裏にある公園にて
am10:00 蓬莱鶴 原本店のショールームへ(DIKの地下)
冨士子「おはようございます。今日はよろしくお願いします!」
原社長「はい! 雨、大丈夫そうじゃない?」
しかし、本日の降水確率は午後から60%!!!
でも!今は降りそうな気配は全く無く最高のお花見より(^_^)v
冨士子「日頃の行いが良いですからねーっ!」
原社長「・・・。」「じゃあ準備しようか。」
冨士子「え???無視?(T_T)」
突然の雨に備えてショールームの中も準備し、外へ。

お花見で一番大変なのが場所取り!!!
今日はゲストで有りながら、自ら場所取りをして下さった原さん。
しかも夜中に!!!感謝です。m(_ _)m
公園にはまだ十時過ぎだというのに、すでに出来上がったグループ(^^;)
この黒服軍団は、一体いつからやってるのだろう?


さすがに見頃!夜桜を楽しんだ方が多かったようで、ゴミの山!!
一時間位、ひたすら掃除に勤しみました。
原社長「酒蔵以外で、こんなに掃除したの初めてかも!」
それぐらい真剣にやりました(ブルーシートの周辺だけで米袋二つ分のごみ)
日本人の悪いところです。ごみは持ち帰りましょう!!!

大切なお弁当を持ち帰ると、原本店の入り口で旭鳳の濱村社長が仁王立ち!
濱村社長「どこいっとったんやー、待ちくたびれたわ!」
原社長「えっ?濱さん竹原から直行するから遅れるって言ってなかった?」
濱村社長「高速飛ばしたら早うに着いた!わしまだ酔うとるで!」
    「原、ビールちょうだいやーっ!!!」
冨士子「ちょっと濱さん!今から本番ですよ!!!」前途多難(T_T)

今回の楽酔会のテーマは「日本の正当派のお花見!」周りのグループはバーベキューにビールが主流の中、我が会は美しいお花見弁当に日本酒、注目の的でし
た!!!爽やかな冷酒〜ホッと出来る燗酒まで、各蔵三種ずつ計六種のお酒
をゆっくりと四時間楽しみました。


そろそろお開き!と言う時にポツポツと雨が、慌ててショールームへ戻り間一髪セーフ!!!

それ以降バケツをひっくり返したような豪雨に!
原さんも気持ちよく酔っぱらい状態で、二次会に突入?ではなく、酒セミナーがはじまりました。

皆さんも真剣に聞かれ、質問も飛び出すほど!
とにかく、有意義な時間になり、原さん、何から何まで有難うございました。m(_ _)m
冨士子「ところで濱さんは?」
原社長「ああ、眠いからって随分前に帰ったよ!」
冨士子「へっ?」なんて自由な人なんだ・・・。(T_T)

 

 

今回、周りがあんな状態だし「ビール!」って人がいるかと

心配しましたが、
誰一人として無かった事が嬉しかったです。

 

 

あっ濱さんがいた・・・(-_-)

fujiko




 


「鹿児島・相良酒造の巻」




「鹿児島・相良酒造の巻」
この数年、焼酎は驚くほどのブームを迎えている。
特に芋焼酎人気は群を抜く。だからと言うわけではないが、藤井酒造の副社長藤井善 文氏に誘われて鹿児島へ行って来た。
鹿児島で「酒!」と頼んで出てくるのは焼酎。そこへ藤井さんは自分の日本酒「龍勢」 を引き下げて向かった。

鹿児島へは広島西飛行場から30人(くらい?)乗りのコミューターで

約1時間で直に 飛ぶ。かなり低空飛行するので地上がよく見え面白かった!・・・が、高所恐怖症の 人にはたまらなくツライだろう。(翼にはプロペラがついていてカタカタしている感 じが特に・・・(汗))
当日はとても天気が良く九重連山、阿蘇山、国見岳、市房山、霧島、高千穂峰と九州 独特の切り立った険しい山々がクッキリと見え退屈する事はなかった。

空港には地元の酒屋さん、武岡酒店の今村さんが出迎えてくれていた。鹿児島の中で も有名な元気なお酒屋さんだ。藤井さんは「龍勢」を今村さんに託すつもりらしい。

今回は一泊二日駆け足で鹿児島を回る。といっても敢行に来たわけではない。数軒焼 酎蔵を見学させてもらった。中でもとにかく小さい蔵「相良酒造」が印象的だった。

 

蔵と言っても日本酒の蔵とは大分イメージが違う。どちらかと言えば工場・作業場と
いった感じ。お世辞にもきれいとは言えなかったが。それを察してか宿里清美杜氏も
「酒蔵の方にお見せするのは本当に恥ずかしいような所です。」「焼酎は日本酒ほど
気を遣わなくていいので・・・。作業も3人で造りから瓶詰め、ラベル貼り、出荷ま
ですべてやってます。」焼酎蔵は大手でない限り、ほとんどが家族でやっているよう
な小規模のところが多いようだ。酒蔵も小さいところは家族でやっているところもあ
るが、さすがに5〜6人は必要。
藤井さんは「効率がいいなぁ〜っ」と変なところで感心していた。

この蔵は豊臣の時代から四百年続いている。現在九代目(相良栄二氏、ウイスキーの
好きな方は「相良=アイラ」と読みたいかもしれないが、サガラです)
鹿児島市内唯一の焼酎蔵。
一度は廃業も考えたそうだが「伝統と歴史のある蔵の火を消していいのか?」という
声に押され、蔵元、蔵人、農家、地元の酒屋が一丸となって取り組み、「燃ゆる想ひ」
という新しい焼酎も発売!
言葉通りその想いは確実に広がりつつある。

案内してくださった今村さんは「この燃ゆる想ひを私たちが広め、ここに誰が訪ねて
きても恥ずかしくない蔵を建てましょう!」「私たちがこの蔵を建てたって言えたら
カッコイイと思いませんか?ねぇ、広田さん!」
本当にカッコイイと思った。
その心意気に心から感動し、こんな人たちと一緒に仕事がしたいと思った。

私は正直、焼酎がよく分からない。
なぜなら飲んで美味しいと想えたことがなかったからだ。
「飲みやすい、楽に飲める」と「美味しい」は違うように想う。
でも今回、こんなにも味わい豊かな焼酎があるのか!と少し興味が沸いた。
これからは仕事以外(きき酒)でも焼酎を勉強してみようと想う。
早速その日の夜遅くまで、いや朝早くまでしっかりと勉強することとなった。
藤井さんから話は聞いていたが、今村さん、さすが鹿児島焼酎の国の人!
参りました!!  fujiko


 

「白岳仙」はくがくせん <安本酒造・福井>



先日待ちに待ったお酒が入荷してきました。その名は「白岳仙」。
無名の酒ですが、一度飲んでからその飲み口が忘れられなくてついに昨年の夏、私は福井にある安本酒造を訪ねてしまいました。

福井の駅に着くと、少し?サッカーの前園選手似の「安本岳史さん」若干31才の若き蔵元が日焼けした顔で迎えてくれました。

福井駅から「安本酒造」まで、車で約20分程の道のり。目に飛び込んでくるのは一面の緑!!! 規則正しく植えられた稲が風になびき、かなり暑い日だったのですが不思議と体の中から冷まされていくようでした。

蔵に着くと、これまた福井美人とでも言うのでしょうか、真っ白い肌のお姉さん・・・・・とおもいきや、おおお母さん!!!
・・・が申し訳ないほど丁寧に出迎えてくださいました。


写真は少しピンぼけしてますが、実際、本当にキレイで
かわいらしい方でした。

少し話はそれますが、その美しい白い肌を守るために外出時は手袋と傘はあたりまえ! 
車に乗る時もサングラスに帽子、スカーフ手袋と完全防備なんだそうです。
美しくなるためにはやはり・・・努力が必要!!! なのですが、そのせいで?事故を起こしたとかで、息子さんは少々あきれ顔で話してくださいました。


実はこの写真も日傘を差しながらの撮影。





季節が季節なので造りはありませんでしたが、何種類か利き酒させていただきました。
他にも「国府司」という昔ながらの名柄もあるのですが、私の目当ては「白岳仙」!!
「どのクラスの酒も同じように手を抜くことなく造る!」と安本岳史さんが3年前に立ち上げたブランドなんだそうです。
米の話、造りの話、彼の酒に対する情熱を見、聞きしているうちに、私は単純に酒のファンだったのですが、いつの間にか彼のファンになっていました。

生産量が少ないため、取り引きすることにはなったものの肝心なお酒がない状態で、先日やっと入荷! 久しぶりの再会です。

味に幅があり、線のしっかりとした辛口のお酒です。
安本さん似の一本筋の入ったお酒という印象。

まだまだ荒削りな所もありますが、言い方を変えれば、まだまだ
いろんな可能性を秘めた酒でもある。


私も一緒に成長していきたいと思います。 hujiko


「杜の蔵」の巻


今回は、福岡県にある「杜の蔵」へおじ

ゃましました。

ここでもすばらしい出合いがたくさん

あったのです。

まず、こちらの社長が生まれた年、昭和十六年に醸されたという五十七年

大々々古酒!

十年とか十五年年とかいうのは聞いたことがありますが、これには本当に驚かされました。

しかも、年月を感じさせないつやつやとした輝きがあり、まだまだ底知れぬ力を秘めた酒なのです。

私もはじめて見たのですが、日本酒もワインと同じように長い年月寝かせるとおりが出るんです。(純米の場合に限る。)

日本酒の可能性が大きく広がった気がしました。

もう一つ、こちらの蔵で三代に渡って杜氏をしていらっしゃる方に出合いました。実は、息子さんもここで働いていらっしゃるんです。

「息子が自分からこの蔵にきてくれたんです。」と嬉しそうにおっしゃったあの笑顔が忘れられません。四代目も着実に育っています。

そんな杜氏さんが「たまには忘れるのも良いものですよ。」と言って出して来てくださったのは、二十五年大々古酒!

と言っても実は杜氏さんの家の床の間に忘れられていたものらしいのです。

もう少しで奥さんが捨てようとしていた所を開けてみたらすばらしい酒になっていたと言う物なのです。

丸くて深くやさしくて、でも力強い、まるで杜氏さんのような酒でした。

「杜氏のかくし酒」ならず「杜氏の忘れ酒」と言ったところでしょうか。

また来春、あの笑顔に会いに行こうと思います。


広島酒造りトラスト 「田植え」の巻き



今回は竹原市の美観地区にある藤井酒造へ

おじゃましました。

・・・・ではなくて、(^^;;

 双三郡布野村にある水田へ・・・・

 

実は今回、広島酒造りトラストが主催する酒米の田植え「植えようトラスト酒米2000」に

参加してきました。

ここで少し「酒造りトラスト」について解説しておきましょう。

 「酒造りトラスト」とは、

消費者があらかじめ基金を積み立て、自分たちで概ね樽単位で希望する質の酒を醸造してもらって、購入する
システムです。
いわゆる領布会と大きく違うのは、造り手と飲み手の密接な関係にあります。
具体的には、会員と蔵元、杜氏、蔵人とが酒質の設計、領布方法、価格などを協議して決定することであり、その
受け皿となる組織をつくるものです。
つまり、会員は酒造りに参加でき、旨い酒が確実に入るのです。
また、杜氏や蔵人側には、多少手間がかかるものの挑戦する酒造りができるわけです。

■ 「酒造りを担当する酒蔵」
 藤井酒蔵株式会社  広島県竹原市竹原町本町3丁目4−14
  社長 藤井博之氏(4代目)
  杜氏 藤井雅夫氏(博之氏の次男)

■ 「協力農家」 トラスト酒米用水田
 金本実氏 広島県双三郡布野村布野奥之迫
 菅和子氏 広島県御調郡久井町坂井原

■ 「事務局」
 広島酒造りトラスト事務局
 広島市中区八丁堀13−15 八丁堀ビル201 酒おこし町おこし研究会内
  TEL: 082-223-2414 FAX: 082-223-1060

平成5年9月6日に発足し、現在の会員数412人。 只今会員募集中!!!!!!!!

さて、話を本題へもどします。

2000年5月14日午前10時、心配されていた雨もすっかり上がり、まさに、田植え日和!!

参加者は大人から子供まで約60名、まずは世話人の挨拶。そして、地元の方々の模範演技

が終わり、いよいよ田植え!

合図と同時に一斉に水田へ入ったというか・・・ 

飛び込んだというか・・・・・

もちろん子供達は大はしゃぎ!!

私も最初は見せてもらうだけのつもりが、ついつい

つられて入ってしまいました。

今までにも酒造りは何度か参加してきましたが、

 
田植えは初めて!

何とも泥の感触が気持ち良いとのこと。

子供の頃の泥んこ遊び・・・ あの楽しかった記憶がよみがえってきました。

「ママ見て!」と元気な声、子供が何かを捕まえた様子。おかあさんに見せようと

水田の中を一生懸命歩いています。


果たして手の中にいたものは・・・・、

水かまきり。まだいるんですね。

嬉しくなりました。

酒米の品種は山田錦、苗を3〜5本取っては、

10〜15cm間隔で植えて行きます。

簡単そうに見えて、以外と難しいんですよ、

これが。

みんなは自分ではいい感じで植えたつもりだったのですが、農家の方は渋い顔。

「いいことにしましょう。見ないことにします。」だって・・・。

人数が人数だけにあっと言う間に田植え終了。


一仕事終えたら、お腹が空いてきました。でも、その前にこの泥だらけの手足を

何とかしないと。さてと、水道はどこかな。

「冨士子ちゃん、こっちこっち!」と藤井さん(藤井酒造の副社長 善之氏)

声の方へ目をやると、水田の横の水路でバシャバシャとやっているではないですか。

やっぱり、これでないと。

早速、私も・・・・。 む、とっとれない!!!!!

「あっ 1週間くらいはきれいにならないよ。」と藤井さん。


さてと待ちに待ったお食事タイム。

田植えに参加した皆さんとの交流を深めてくれるのはもちろん、お酒も・・・。

まずは、昨年この水田でとれたお米で造った「善七」。

柔らかくて優しいお酒でした。それ以後は、

藤井酒造の純米酒を中心としたお酒が次々と

空になって行きました。

料理も山の幸をふんだんに使った山菜料理。

日本人で本当に良かったと実感させられた

ひとときでした。

 
 ■ メニュ〜

 獅子鍋
 わにのさしみ
 ヤマメの塩焼き
 手作り豆腐
 山菜の天ぷら
 山菜の炊き込み
 田舎漬け物
 つきたての草餅



大人達が気持ちを良くして酔っぱらっている間に子供達は山菜取りへ・・・・

子供達もいつかりっぱに酔っぱらってくれることでしょう。(~~;;

そうあって欲しいと願います。


今回もたくさんの出会いをくれたお酒に感謝!!!!!!!!!!!!!!!。

次は稲刈り、早くも黄金色に輝く稲穂が目に浮かびます。

                    広田冨士子


「藤井酒造」の巻

今回は、藤井酒造さんにお邪魔して、お酒の製造工程を取材しました。
製造工程を図にしてみました。ご覧ください・・・・・・。


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